「カゴ」物語

コーヒーストーリーは2階にあるため、お店の中を路面から見ることが出来ません。
多くの方が、勇気を出して2階に上がって下さいます。
2階のドアを開けてお店に入ると、目の前にはたくさんのカゴに入ったコーヒーの生豆が目に飛び込んできます。
今回は、このカゴのお話をしましょう。

コーヒーストーリーは、今流行のスタイリッシュなメタリックを基調としたコンセプトではなく、
温かみのある、有機的な空間となっています。
コーヒー豆そのものが植物であり、香り高く、心をほぐしてくれる作用を特長とする飲み物なので、
私は、「温かみ」というのをキーワードに、そのモデルを私たちにもゆかりのあるバリ島に求めました。

このようなカゴに入っています。
開店前、このような思いでカゴを探しのですが、なかなか見つかりません。
今のようにネット通販で探すようなテクニックもなく、
結局、現地に調達しに行きました。
まだ、娘の眞子は2歳になったばかりなので、一人でバリ島に行く予定でした。
駄目もとで、先輩で友人でもある先生に声をかけてみると、「OK!」の返事を頂きました。
「ありがとう!先生」

キンタマーニ高原に向かって車を走らせていたとき、偶然に「このカゴ」を見つけました。
「これだ!」飛び上がるような喜びを感じました。
バリ島に行っても、なかなか出会えなかったからです。
実際には、このカゴは、バリ島のとなりにあるロンボク島で作られたもののようです。
私のイメージにぴったりのカゴでした。


どうやって日本に持って帰ろうか。
こんなカゴが、およそ40コ。
とても手荷物で飛行機に預けるわけにはいきません。
結局、空輸便で家まで送ってもらうことになりました。
そんな大変な思いをして手に入れたカゴです。
開店当初の私たちの思いのこもったカゴでもあります。
大切に使っていきたいと思います。

こんな思い出に浸りながら、今日はお店で「バリ・アラビカ」をいただきました。
当店では最も人気のあるコーヒーです。
バランスが良く、香り高くマイルドな味わい。
思い出とともに、コーヒーをいただく、これもコーヒーの楽しみ方の一つのようです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次