1.コーヒーを楽しむということ

コーヒーを楽しむということ

コーヒーの楽しみ方は人それぞれ。
これといった明快な答えはなく、ある答えを押しつけられるのも面白くないですよね。
何をするにしても、楽しみ方は人それぞれだから。

とはいえ、私はコーヒーに携わる仕事をしているので、
ここでは、私のコーヒーとのつきあい方をご紹介しましょう。

人生100%楽しみたい

人生楽しいことをするには、その前に苦しいこと・厳しいことを積み重ねることが必要。
そんな話、子ども時代によく聞かされませんでしたか。

たとえば、有名な大学に通るため、面白くない受験勉強をする。
私もそんなことを周りの者から聞かされて育った一人です。

高校教員時代、
「勉強は面白くないものなんだ。(だから授業も我慢して、卒業を目指すんだよ!)」
そう生徒に話される大先輩の先生もおられて、妙に納得した覚えがあります。

しかし、高校の教員を辞め、コーヒー豆屋となった今、
このような考え方がしっくりこないのです。
なぜなら、本来「学ぶことは楽しいことなんだから」

学ぶこと以外のことに目を向けても、
「将来のために我慢する人生ではなく、今も将来もずっと楽しい人生があるのではないか」
コーヒー豆屋になった今、そんなことを考えるようになりました。

ちょっと落ち着いて周りを見渡してみてください。
いつも楽しそうな人がいませんか。
やせ我慢をしているのかもしれませんが、心から楽しい人もたくさんいらっしゃいます。

Freeな自分になってみてください。
私の話に頷かれる方も出てきそうです。

さて本題です

そんな楽しい毎日に、ほっと一息一人でいただくコーヒー。
家族団らんの中で、笑顔でいただくコーヒー。
友だちと会話を楽しみながらいただくコーヒー。

一方で、日々の生活の中では、疲れたり、落ち込んだりすることもあるでしょう。
そんな時、夫婦でいただくコーヒー。

私にとってコーヒーとは人生そのものではなく、
楽しい人生、時に、日々の生活の場面では疲れた時に、
かたわらにいて、楽しさを広げる、疲れを和らげる「名脇役」の存在です。