広島でコーヒー豆を選ぶ|焙煎で味はどう変わる?

コーヒー豆を選ぶとき、産地や農園、焙煎の深さなど、さまざまな言葉を目にします。

種類が多いほど、選ぶ楽しさはあります。けれども、「どれを選べばよいのか分からない」と迷われる方も多いのではないでしょうか。

店頭でローストについてお尋ねすると、多くのお客様が「おすすめで」と言われます。

それでよいと、私は思っています。

コーヒーを楽しむために、焙煎の名前や細かな違いを覚える必要はありません。まずは、その豆に合うおすすめの焙煎で飲んでみる。そこから自分の好みを探していけばよいのです。

広島市中区立町で2008年からコーヒー豆屋を営んできた店主が、焙煎による味の違いと、「おすすめ」にお任せいただくことについてお話しします。

目次

焙煎によって、コーヒーの味は変わります

コーヒー豆は、もともとは淡い緑色をした生豆です。

その生豆に熱を加え、香りや味を引き出すことを「焙煎」、または「ロースト」といいます。

同じ生豆でも、焙煎の進め方によって味わいは変わります。

浅めに仕上げれば、華やかな香りや軽やかな酸味が表れやすくなります。深めに仕上げれば、酸味は穏やかになり、苦味やコク、香ばしさを感じやすくなります。

ただし、「浅煎りだから酸っぱい」「深煎りだから苦い」と、単純に分けられるものではありません。

豆の産地や品種、精製方法によっても、味の出方は違います。

だからこそ、その豆を見ながら、どの焙煎が合うかを考えることも大切になります。

迷ったら「おすすめ」で大丈夫です

焙煎の説明を聞くと、

「自分で決めなければいけないのだろうか」
「間違った焙煎を選んだらどうしよう」

と、不安に感じる方がいらっしゃるかもしれません。

けれども、焙煎はお客様だけで決めるものではありません。

豆には、それぞれ持ち味があります。

明るい香りを生かしたい豆。やさしい甘味を引き出したい豆。少し深く焙煎することで、コクが増す豆。

まずは、その豆らしさが伝わりやすい焙煎を、お店のおすすめとしてご提案します。

どの焙煎にすればよいか分からないときは、「おすすめで」とお任せください。

知識がなくても大丈夫です。

好みがあれば、一言だけお聞かせください

おすすめを基本にしながら、お好みがあれば、ほんの一言お伝えいただくだけで十分です。

「酸味は少し苦手です」
「苦味のある方が好きです」
「毎朝、飲みやすいものがよいです」
「ミルクを入れて飲みます」

その言葉を手掛かりに、豆の選び方や焙煎を考えます。

ハイロースト、シティロースト、フルシティローストといった名前を覚えていただく必要はありません。

お客様が味の方向を決め、細かな焙煎は店に任せる。

そのくらいの気持ちで、コーヒーを選んでいただければと思います。

おすすめは、ひとつの入口です

店のおすすめが、すべての方にとって同じようにおいしいとは限りません。

コーヒーの好みは、人それぞれです。

おすすめの焙煎で飲んでみて、

「もう少し苦い方が好き」
「思ったより酸味が気にならなかった」
「次は少し軽い味を飲んでみたい」

そのように感じることがあります。

それは、選び方を間違えたということではありません。

飲んでみたからこそ分かった、大切な好みです。

最初はおすすめから始め、その感想を次の豆選びに生かしていく。そうすると、少しずつ自分の好きな味が見えてきます。

同じ豆でも、焙煎を変えると違う味に出会えます

以前飲んだコーヒーが好みに合わなかったからといって、その産地や豆そのものが苦手とは限りません。

例えば、「以前飲んだエチオピアが酸っぱかったので、エチオピアは苦手です」と言われることがあります。

けれども、焙煎を少し深くすると、酸味が穏やかになり、甘味やコクを感じやすくなることがあります。

同じ豆でも、焙煎によって印象は変わります。

一度の印象だけで決めず、違う焙煎でも飲んでみる。そこから、思いがけず好きな味に出会うこともあります。

これも、焙煎してからお渡しするコーヒー豆屋ならではの楽しみ方だと思います。

どのような時間に飲むかも、大切です

コーヒーの好みは、味だけで決まるものでもありません。

朝、目を覚ますために飲む一杯。
午後、少しひと息つくための一杯。
夜、本を読みながらゆっくり味わう一杯。

同じ方でも、飲む時間によって選びたい味は変わります。

「毎朝飲みたい」
「食後に飲みたい」
「お菓子と一緒に楽しみたい」

そのようなお話も、コーヒーを選ぶ手掛かりになります。

豆を選ぶことは、産地や焙煎を選ぶことだけではありません。

そのコーヒーを、どのような時間に飲みたいかを考えることでもあります。

Coffee Storyでは、ご注文後に焙煎します

広島市中区立町・中の棚にあるCoffee Storyでは、世界各地の生豆を50種類以上取り扱っています。

生豆の状態で保管し、ご注文をいただいてから焙煎します。

店頭では、豆ごとにおすすめの焙煎をご案内しています。

細かな希望がなければ、「おすすめ」でお任せください。その豆が持つ香りや甘味、コクが伝わりやすいところを考えて焙煎します。

もちろん、苦味や酸味などのお好みがあれば、できるだけその方向に合わせます。

ご希望の方には、購入された豆と焙煎の履歴を「お客様カード」に残しています。

次にご来店いただいたとき、豆の名前や焙煎を覚えていなくても大丈夫です。

「前回の味が好きだった」
「もう少し苦い方がよかった」

その感想から、次の一杯をご提案します。

焙煎について、よくある質問

ローストは自分で選ばなければいけませんか?

いいえ。迷われたときは、「おすすめ」で大丈夫です。豆の特徴に合わせて、店主がおすすめの焙煎をご提案します。

コーヒーに詳しくなくても注文できますか?

もちろんです。焙煎の名前や豆の産地を覚えていただく必要はありません。「苦味が好き」「酸味は苦手」といった普段の言葉で十分です。好みがまだ分からなければ、それもそのままお伝えください。

おすすめで買ったあと、好みに合わなかったらどうすればよいですか?

次回、その感想をお聞かせください。同じ豆の焙煎を変える方法もあれば、別の豆をご提案する方法もあります。感想を重ねることで、少しずつお好みが分かってきます。

まずは、おすすめの一杯から

焙煎について知ると、コーヒーの味が変わる理由が少し見えてきます。

けれども、その知識をすべて覚えてから、コーヒーを選ぶ必要はありません。

分からないところは、店に任せる。

飲んで感じたことを、次に伝える。

それで十分です。

まずは、おすすめの一杯から始めてみてください。

そこから少しずつ、自分の「好き」が見えてきます。

Coffee Storyでは、お客様のお話を伺いながら、豆と焙煎を一緒に考えます。

広島でコーヒー豆をお探しの際は、どうぞ中の棚のお店へお立ち寄りください。

「何を選べばよいか分からない」

その一言からで、大丈夫です。

この記事を書いた人

Coffee Story 店主 福永 高

2008年、広島市中区立町にCoffee Storyを開店。世界各地の生豆を取り扱い、ご注文後に焙煎しながら、お客様の好みや飲み方に合う一杯をご提案しています。

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